インプラントを検討中の方へ
歯を失ってしまったとき、その後の治療をどのように選ぶかは、見た目の印象だけでなく、日々の食事や会話の快適さ、そして将来の口腔の健康に大きく関わります。
「入れ歯にしようか」「ブリッジの方がいいのか」「インプラントは怖そう…」など、選択肢が多いからこそ迷ってしまう方も少なくありません。
インプラント治療は、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。見た目の自然さだけでなく、しっかりと噛める機能を回復できることから、近年では多くの方が検討される治療法となっています。
しかし一方で、「痛みが心配」「費用が高いのでは」「自分にできるのか分からない」など、不安を抱える方が多いのも事実です。
当院では、そうした不安や疑問に丁寧に寄り添い、治療の必要性や適応の有無、手術方法、費用、期間などを一つひとつ分かりやすくご説明しています。
まずは患者様が納得したうえで治療を選択できるよう、専門的な知識と経験にもとづいたサポートを行っています。
歯を失ったままにしては
いけない理由
歯は1本ずつ独立しているように見えますが、実際にはお口全体がひとつの仕組みとして力のバランスを取りながら働いています。
そのため、1本でも歯を失うと噛む力のかかり方が変わり、少しずつ全体の調和が崩れていきます。
放置すると、次のようなさまざまな問題が起こることがあります。
噛み合う歯が動いてしまう
歯は、噛み合う歯があることで正しい位置に保たれています。
そのため下の歯を失うと、上の歯は支えを失い、少しずつ下に伸びてくることがあります。
この現象を「挺出（ていしゅつ）」と呼び、放置すると歯が長く見えるようになったり、歯ぐきの炎症やかみ合わせの乱れにつながることもあります。
両隣の歯が傾く
歯を1本失うと、そのすき間を埋めようとして両隣の歯が少しずつ動き始めます。
支えを失った歯は、時間の経過とともに隣の方向へゆっくりと傾いていき、歯並びのバランスを崩すことがあります。
こうした状態が続くと、歯に余分な力がかかり、健康だった歯までグラついたり、しみたりすることもあります。
また、歯が傾くと歯と歯のすき間が広がり、食べかすや歯垢（プラーク）がたまりやすくなります。
その結果、むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、歯みがきのしづらさや見た目の変化にもつながります。
あごや筋肉への負担
歯を失った側では噛みにくくなるため、反対側ばかりで噛むようになります。
この「片噛み」が続くと、あごの関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症や頭痛、肩こりなどを引き起こす原因になることがあります。
かみ合わせの乱れは、あごだけでなく全身の筋肉のバランスにも影響を与えます。
顔立ちや見た目の変化
歯を失うと、あごの骨が刺激を受けなくなり、徐々に痩せていきます。
その結果、頬がこけたり口元が下がったりして、顔全体が老けた印象になることがあります。
歯を支える骨を守ることは、見た目の若々しさを保つうえでも大切です。
消化への影響
しっかり噛むことができなくなると、食べ物を十分に細かくできず、胃腸に負担がかかります。
また、噛む回数が減ることで唾液の分泌も少なくなり、消化や口内環境の悪化につながることもあります。
発音のしづらさ
特に前歯を失うと、息の流れが変わって「サ行」や「タ行」が発音しづらくなります。
会話の明瞭さに影響するだけでなく、心理的なストレスにつながることもあります。
1本でも歯を失うことは、お口全体のバランスを乱すことにつながりますので、早めにご相談ください。
どうして
インプラント治療がいいの？
歯を失うと、見た目だけでなく「噛む」「話す」といった日常の動作にも影響が出ます。そのままにしておくと、かみ合わせが乱れたり、周囲の歯に負担がかかったりして、お口全体のバランスが少しずつ崩れていきます。
こうした問題を根本から解消できるのが、インプラント治療です。
インプラントは、あごの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療法です。
歯ぐきの上にのせるだけの入れ歯とは異なり、骨としっかり結びつくことで強い力で噛めるのが特徴です。
咀嚼の感覚も自然に近く、硬い食べ物でも不安なく食事を楽しむことができます。
また、噛む刺激が骨に伝わるため、あごの骨がやせにくいというメリットもあります。
ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要もなく、入れ歯のような違和感や外れる不安もほとんどありません。
見た目も自然で、お口全体の調和を保ちながら機能を回復できます。
ただし、全身の病気がある方や骨の量が不足している場合など、状態によってはインプラント以外の方法が適していることもあります。まずは一度、当院までお気軽にご相談ください。お口の状態を丁寧に確認し、最適な治療方法をご提案いたします。
インプラント治療は
こんな方におすすめ
インプラントは、失った歯の機能と自然な見た目を取り戻すことができる治療です。
入れ歯やブリッジでお悩みのある方にとって、機能性・審美性・快適さを兼ね備えた選択肢となります。
「入れ歯が合わない」「人前で笑うのに抵抗がある」「食事を思いきり楽しみたい」といったお悩みをお持ちの方には、インプラント治療がおすすめです。
入れ歯が合わず、ズレや違和感を感じる方
入れ歯を長く使ううちに、歯ぐきの形が変化してフィット感が失われることがあります。
その結果、食事の際に動いたり、発音しづらくなったりといった不具合が生じることも。
インプラントはあごの骨としっかり結合するため、ズレる心配がなく、安定した状態で食事や会話を楽しめます。
また、入れ歯のように取り外す手間がないため、装着時の異物感や煩わしさを感じにくいのも特徴です。
見た目の自然さを求める方
インプラントは、歯の色・形・大きさを周囲の歯に合わせて製作できるため、口を開けても天然歯とほとんど見分けがつきません。
金属のバネを使用しないため、自然で清潔感のある口元を保つことができます。
笑顔を見せる機会が多い方や、人と接する仕事をされている方にも、自然な印象で過ごせる点が大きな特徴です。
自分の歯のような見た目に仕上げることで、表情に自信が持てるようになり、心の面でも前向きな変化が期待できます。
食事を楽しみたい方
「硬いものが食べにくい」「噛むと痛い」といった不自由さを感じている方には、インプラント治療が適しています。
インプラントは、あごの骨に人工の歯根をしっかりと固定することで、天然の歯に近い安定感を再現できるのが特徴です。
そのため、ステーキやナッツ、お煎餅などの硬い食品でも、ずれることなく安心して噛むことができます。
噛む力が回復すると、食事の満足度が高まるだけでなく、栄養をしっかり摂取できるようになり、健康の維持にもつながります。
また、「しっかり噛める」という安心や自信によって外食や会話にも積極的になれるなど、精神面にも前向きな変化を感じられる方が多くいらっしゃいます。
毎日の食事を楽しむことは、生活を豊かにするうえで欠かせないことです。
インプラントで噛む力を取り戻すことで、心身ともにより健やかに過ごせるようになります。
入れ歯の手入れや管理に負担を感じる方
入れ歯は取り外して洗浄や保管を行う必要がありますが、インプラントは自分の歯と同じように、歯ブラシやデンタルフロスでのケアだけで十分です。
シンプルな清掃で毎日負担なく続けられるため、ケアの手間を大きく減らすことができます。
外出先や旅行中でも取り外しの手間がなく、普段通りに過ごすことができます。
また、清掃不足による臭いや違和感も起こりにくく、清潔な口内環境を維持しやすい点も大きなメリットです。
長期的に安定した治療を望む方
インプラントは、適切なケアと定期的なメインテナンスを続けることで、10年以上、場合によっては20年以上安定して使い続けることができる長期的な治療法です。
入れ歯やブリッジのように定期的な作り替えや交換が必要になるケースが少なく、長い目で見てお口の健康を維持しやすいのが特徴です。
また、周囲の健康な歯を削る必要がないため、他の歯に負担をかけずに治療が行えます。
しっかり噛める状態を長く保ちたい方、将来的なメインテナンスの負担を減らしたい方にとって、インプラントは非常に有効な選択肢といえます。
インプラント治療によって、「噛む」「話す」「笑う」といった日常の動作が再び自然に行えるようになります。
入れ歯やブリッジでお悩みの方は、ぜひ一度MY歯科・矯正歯科へご相談ください。
お口の状態を丁寧に確認し、最適な治療方法をご提案いたします。