矯正歯科以外の治療も当院で対応
矯正治療中は、むし歯や歯肉炎、歯周病のリスクが高まるため、適切な口腔ケアが欠かせません。
矯正装置を装着すると、装置の周囲に汚れが溜まりやすくなり、ブラッシングがしづらくなることがあります。そのため、矯正治療中は歯科衛生士による定期的な口腔衛生管理やブラッシング指導を受けることが重要です。
当院では、フッ素塗布や専門的なクリーニング(PMTC)を行い、矯正装置のある状態でも健康な歯を維持できるようサポートしています。また、むし歯や歯肉のトラブルが発生した場合でも、当院で適切な治療を受けていただけるため、矯正治療と並行して口腔内の健康を守ることが可能です。
矯正治療での抜歯・非抜歯について
抜歯矯正について
矯正治療を検討される方の中には、「抜歯が必要」と診断されるケースもあります。矯正治療では歯並びを整え、咬み合わせを改善することが目的ですが、顎のスペースが不足している場合、歯を並べるための十分なスペースを確保するために抜歯が必要になることがあります。
「健康な歯を抜く」という選択に抵抗を感じる方も少なくありません。しかし、矯正治療で行う「便宜抜歯」は、むやみに歯を抜くのではなく、長期的な口腔内の健康を考慮したうえで行うものです。抜歯をしなければ適切な歯並びにならない場合、無理に歯を並べることで咬み合わせの悪化や後戻りのリスクが高まる可能性があります。
抜歯矯正のメリット・デメリット
抜歯矯正のメリット
- 歯を並べるためのスペースが確保できるため、治療計画の自由度が高くなる
- 咬み合わせの改善がしやすくなり、長期的な安定性が向上する
抜歯矯正のデメリット
- 抜歯に伴う痛みや費用、治療期間の延長が発生する
- 歯の本数が通常より少なくなる(親知らずを除いた場合、通常28本→24本)
- 健康な歯を抜くことに対する精神的な負担を感じる場合がある
非抜歯矯正について
抜歯をせずに矯正治療を行うことができるケースもあります。すきっ歯など、もともと歯と歯の間に隙間がある場合や、歯列のアーチを広げることで十分なスペースを確保できる場合などは、非抜歯矯正が適応となる可能性があります。
非抜歯矯正は、健康な歯を残しながら歯並びを整えられる点が大きなメリットですが、すべての症例に適応できるわけではありません。顎が小さく、十分なスペースを確保できない場合は、無理に歯を並べることで口元が出てしまうなどの問題が生じることもあります。
そのため、適切な治療方法を選択するためには、歯科医師による精密な診断が必要です。
非抜歯矯正のメリット・デメリット
非抜歯矯正のメリット
- 健康な歯を抜かずに治療できるため、歯の本数を維持できる
- 抜歯を伴わないため、痛みや手術のリスクが少なく、回復が早い
- 矯正治療にかかる期間や通院回数を抑えられることが多い
非抜歯矯正のデメリット
- 歯を並べるスペースが不足すると、口元が前に出てしまう可能性がある
- スペースが狭い場合、治療後に歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」のリスクが高まる
- 顎の大きさに対して無理に歯を並べると、歯や歯肉に負担がかかる場合がある
矯正中も、むし歯や歯周病から歯を守るための予防歯科
ブラッシング指導(TBI)
毎日歯磨きをしているにもかかわらず、正しいブラッシングができていないために磨き残しが発生し、むし歯や歯周病の原因になってしまうことがあります。
当院では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて、適切な歯磨き方法を丁寧にアドバイスするブラッシング指導(TBI:ToothBrushingInstruction)を行っています。
PMTC(歯面研磨)
歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使用して行うプロフェッショナルクリーニング(PMTC:ProfessionalMechanicalToothCleaning)は、毎日のセルフケアでは落としきれない汚れをしっかり除去し、むし歯や歯周病を防ぐ効果が期待できます。
歯垢・歯石除去
歯垢(プラーク)が硬化して歯石となると、歯ブラシでは取り除くことができません。この歯石は細菌の温床となり、歯周病を引き起こす大きな原因となるため、定期的な除去が必要です。
当院では、スケーラーと呼ばれる歯科専用のクリーニング機器を使用し、歯石や歯の表面の汚れを徹底的に取り除きます。
フッ素塗布
フッ素塗布は、むし歯予防に効果的です。フッ素は歯の表面を溶けにくくし、酸を作る細菌の働きを抑制し、歯質を再石灰化させる効果があります。
定期的なフッ素塗布により、歯質を強化し、むし歯の進行を防ぎます。むし歯予防のために、3〜4ヶ月に1度のフッ素塗布がおすすめです。
白い歯と美しい歯並びを同時に手に入れる 矯正治療中のホワイトニングにも対応
インビザライン矯正とホワイトニングを組み合わせることで、整った歯並びと輝く白い歯の両方を手に入れることが可能です。インビザライン治療によって歯列が美しく整い、噛み合わせが改善され、ホワイトニングによって歯の色が明るくなり、より健康的で美しい印象を与えることができます。
ホワイトニングにはオフィスホワイトニング(歯科医院で行うもの)と、ホームホワイトニング(ご自宅で行うもの)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
歯の状態や希望する白さ、ライフスタイルに合わせて最適なホワイトニング方法を選択することが大切です。矯正治療後のホワイトニングを検討されている方は、ぜひ当院までご相談ください。
歯科医師がお口の状態を確認し、最適と考えられるホワイトニングプランをご提案いたします。